хөдөө
こんにちは。
夏ですね。
気づいたら甲子園も終わってて、個人的恒例イベントだったライジングサンも終わったようで、今年は玉置浩二が何かやらかしたそうで。
はっぴいえんども16年ぶりに集結したそうで。これ、いきたかったなー。
そういうのを聞くと、今年はモンゴルにいるんだなーと実感するこの頃です。
最近いろんなことがありすぎて、おっついてないですがとりあえず。
先週末、ウランバートルから約一時間ほどのゾーンモドという町に遊びに行ってきました。
タイトルの ”хөдөө” (フドゥー)はモンゴル語で田舎という意味です。
結構多用します。モンゴルの人は夏は大体田舎にいって、短い夏をアクティブに楽しんでいます。キャンプとかアウトドアも結構人気。
というわけで、ウランバートルからバスというと聞こえはいい、ただのハイエースみたいなのに結構ぎゅうぎゅうにのっかっていくと、こんな感じのモンゴルらしい風景に着きました。
北海道より100倍くらい広大な感じです。ずーっとこんな景色。
こんな色の草原になるのも、夏のほんの一時だけなので、みんなこぞって出かけるのも納得がいきます。
ウランバートルは、大気汚染もひどく埃っぽい街なので、ちょっと離れただけでもだいぶ清々しい気分になります。
えーと、ここまで何をしに来たかというと、登山だったみたいです。
この町で活動をしている先輩に誘ってもらったのですが、詳細はまったく知らされず、かなりのミステリーツアーでした。メンバーはゾーンモドの子供たち15人くらいと付き添いの先生とかなり大所帯。
そんなこんなで朝8:00に出発して、羊とか牛とか馬とかいる草原を約1時間歩き、
モンゴルにこんなとことあるんだなっていう、ちょっとした森の中を歩くこと約3時間。思っていたより木も生える様でした。
道中、モンゴルで松の実をよくおやつとして食べるのですが、松を見つけ次第子供たちが近くの石とか木を投げて上になっている松の実を落とそうと必死でした。
松ぼっくりの中にこの実が入っていてこれを食べます。
これでもかってくらい何回も何回も見つけ次第チャレンジするのでほんと好きなんだなーと。
この硬い殻をかちって歯で噛んで白い中身を食べます。癖になる味。ずっと食べちゃいます。日本の松のも食べれるのかな。
そんなこんなで漸く目的地に着きました。ボグトハーン山という山だったそうです。
遠くに霞んでみえる町がウランバートル。
距離の割にはっきり見えないのはスモッグのせいかと思います。
途中休憩も含め片道5時間くらい。予想以上にハードなやつでした。
モンゴルではこういう山頂とか高い丘みたいな所にはかならずこの "ОВОО" (オウォー)っていう積み石にみたいなものがあるのですが、穀物とかスーテーツァイ(モンゴルのミルクティーっていうといい感じすぎるけど... ちなみに塩味)を撒きながら周りを時計回りにくるくる回って、旅の安全を祈願するそうです。
精霊が降りてくるための目印とかいう話もあって、モンゴルにおけるチベット仏教の標柱だそうです。
実際近くに寄ると、ミルクティーとかお酒とかお金とかいろんなものが撒かれてるので独特の香りがしたり、まったく整然としていないのですが、そこがなんとなくの絶妙なバランスで成り立っていていいなと。
チベット仏教のスタンダードな5色旗のタルチョーだけじゃなくて、青のハダッグ(歓迎とか尊敬を表す絹の布)があるのがモンゴルの特徴みたいです。青多めで個人的には好きな色味。
そんなこんなで下山。下山途中は子供とNARUTOの話とかヤクザの話(何故かモンゴル人、日本のヤクザについて結構知ってる)をしながら、拙いモンゴル語でも辛抱強く喋ってくれて有難かったです。
なんですが、なぜか途中の川で突然水ぶっかけ合戦になり、引率の先生も、止めるのかと思いきや、思いっきり参戦しだして笑えました。
子供たちも、マジでほんと加減とか知らなくて、2㍑ペットボトルで頭から思い切りかけてくるもんだから、本当にびしょびしょになりました。びっくり。
海がない国だから水遊びも貴重なんだろうなーとか。思いながらも、すっごい川くさかったです…楽しかったけど。
無事、街の近くの草原についたのは夕方の17:00過ぎでした。
羊にも違和感がなくなってきたので、近づいてみたらよっぽど遊牧民の人にちゃんとしつけられているのか、結構な勢いで逃げられました。モーゼ感ある。
そんな感じで大変モンゴルらしい1日でした。
ちょこっとウランバートルから離れただけでこんなところにいけるのはいいなーと。
モンゴルの夏は日がとっても長く、つい最近までは夜22:00近くまでは暗くならなかったのに、既にちょっと日が短くなっているのを感じています。
冬来るの怖い…
それではまた