はちみつ出張
こんにちは
今週に入って、モンゴルは急に寒くなってきました。
10日前くらいまではノースリーブで過ごしていたのに、残暑なんてものはなくって、秋を感じる暇なく冬に突入しそうです。
9月頭にしてこんな気温です。
先が思いやられます...
前回のつづき。
謎の勢いで蜂蜜担当になり、出張に行ってきました。
ウランバートルから北に250㎞のセレンゲ県のシャーマル村に行ってきました。
場所的には、ほぼロシア。
北海道育ちなので、250kmの移動なんて大したことないとなめていましたが、
悪路+乗り心地最悪のハイエースに8人ぎゅうぎゅうでの道程だったので、
思ったよりも本当にしんどかった…
道中ほぼずーっとこんな風景。前日雨が降った為、こんな悪路の中をずんずん進みます。日本のハイエースはこんなモンゴルのすごい道でもがんばっていました。
移動時間約6時間、お昼も食べずにぶっ飛ばして、シャーマル村役場に到着。
ここがダウンタウンと説明されましたが、あったのは唯一のこのちっちゃい商店と村役場だけの本当に小さな村でした。
まずは、今から約30年前、まだ社会主義だったころに建てられた蜂蜜工場を見学。
この村はそのころより養蜂がさかんだったとの。現在は稼働していませんが、跡はそのままきれいに残っています。
こんな感じのだだっ広いところにぽつぽつと建物があって、
それぞれの建物が、蜂蜜の加工場になっていたり、
ボイラー室
木材加工場(蜂の巣の木枠を作る為)
などなど建物ごとに分かれていて、ひとつひとつもそこそこ大きくて、結構立派な施設であっただろうと。
これらの施設や、養蜂の技術はロシアの指導によってモンゴルに入ってきたそうです。なので所々ロシア色が強いデザインや色使いがあってすごくいい。
面白いものが見れました。
そして、漸く現在蜂蜜をつくっている養蜂場に向かいました。
シャーマル村には約100軒の養蜂場があり、私が担当しているプロジェクトでは100軒の養蜂農家でひとつのブランドを立ち上げよう。というものです。
今回はそのうちのひとつの養蜂場を訪れました。
ぽつぽつと並んでいるカラフルな箱が巣箱です。
中を開けるとぎっしり蜂の巣。
蜂だらけ
蜂の出入口
モンゴルの蜂はおとなしく飼育されているようで、ノーガードで近くに寄っても刺してこなかったです。巣を触るときもみんな素手。
さすがにちょっと怖かったですが...
モンゴルは冬が長く、植物が育つ時期も限られているため、
蜂蜜を収穫できる時期もかなり短いので、安定した生産ができないのが難点...
味は、あんまり日本で蜂蜜を食べたことはなかったけど、おいしかったです。
特徴がないといえば、それまでって感じですが。
ちなみに一緒に写っているパンもこのセレンゲ県の名産品で、すごく美味しい。
ま、そんなこんなで出張に行き、ホテル泊だと知らされていたけど、
遅くなっちゃったからここでキャンプしよっていわれて急にキャンプになったり、
ちょっとした会議で発表してほしいといわれていたのに、実際行ったら100人くらいの参加者がいるセミナーだったり...
結構遅くまで働くわりに、ちゃんと毎晩遅くまでお酒飲んだり、
スケジュールきつきつでもきちんと観光地はおさえてたり。
ここは、セレンゲ県で有名な丘で、奥の方はもうロシアだそうです。
頂上に着いたら、同僚がどこからかビールを入手してて、
皆で自然に飲み始めたのは本当に素敵でした。
本当に急な展開が多く、3泊4日まるまるモンゴルの人だけに囲まれて過ごし、
もろもろショックもあった出張でしたが、結果楽しかったです。
もちろんその後体調は崩しましたが。本当に疲れた。
そんな感じで、配属先にも恵まれ、なんとかやっています。
ではまた。